プロユーザーのフィードバックを元に設計されたパワフルな新製品
「DJI RS 3、DJI RS 3 Pro、DJI Transmission」発表
迅速なセットアップ、向上した操作性、シームレス接続 長距離伝送を実現する次世代の撮影ツールへ
2022年6月15日 – 民生用ドローンと創造性あふれるカメラ技術で世界をリードするDJIは、本日、新スタビライザーDJI RS 3/DJI RS 3 Pro、伝送システムDJI Transmissionを発表しました。これらの新シリーズは、操作性が向上し、シームレスかつ直感的に撮りたい映像を撮影でき、撮影監督やコンテンツクリエイターをサポートします。DJI RS 3とDJI RS 3 Proは、前モデルのRoninシリーズから大幅な改良を経て設計されています。DJI TransmissionはDJI史上初の独立型ワイヤレス映像ソリューションで、レシーバー、モニター、コントローラー、そしてレコーダー機能が一つに統合されています。Roninエコシステムに新たに加わったことで、クリエイターはよりシンプルな撮影ワークフローを構築でき、セットアップや操作に気を取られることなく、目の前の撮影に集中することができます。
Roninは、DJIの主要製品ラインとして、アマチュアからプロに至るまで、世界中のコンテンツクリエイターをサポートしてきました。昨年10月、DJI Ronin 4Dをリリースし、これまでの常識を覆す全く新しい撮影手法を撮影監督に提供、プロの映像業界におけるDJIの存在を確固たるものとしました。DJI RS 3とDJI RS 3 Proは、新たに搭載された自動軸ロック、性能が20%アップした第3世代RS安定化アルゴリズム、ワンタッチ キャリブレーション機能などに対応し、優れた効率性や信頼性をユーザーに提供します。
DJI シニアプロダクト ラインマネージャーのPaul Panは、以下のように述べています。「コンテンツクリエイターのニーズや要求を私達は重要視しています。2014年、最初のRonin製品リリース以降、私達は継続的に映像業界のプロの方々から製品フィードバックをいただき、次々と生まれるユーザーの課題に応えるため、改善を重ねてきました。今回の新製品も頂いたフィードバックをもとに、デザインや安定化機能、ジンバル制御などを最適化し、高い実効性と信頼性、そして優れた効率性を備えた次世代のスタビライザーを設計しました。また、今回の発表はスタビライザーだけではありません。我々は映像伝送技術の重要性も理解しており、規模の大きな撮影現場においてどんな課題が生じているかも把握しています。新製品DJI Transmissionは、伝送範囲や映像の遅延、信号ロストのような問題を克服し、地上撮影向けに最大6 km(日本国内:4km)の伝送範囲を実現しています。」
DJI RS 3:立ち上がれ、その瞬間に
刻々と状況が変化する撮影現場に
DJI RS 3は様々な新機能を搭載し、撮影準備が迅速に行えるため、思い立った瞬間に撮影に取り掛かれます。再設計された軸ロックシステムにより、プロセス自体を自動化しています。ジンバルの電源を入れるだけで、自動で軸ロックが解除、ジンバルが展開し、素早く撮影を開始することができます。また、電源ボタンを1度押すとジンバルはスリープモードに入ります。この機能により、デバイスの電源オン/オフや収納、移動がよりスピーディに行えるようになりました。さらに、クイックリリースプレート上でカメラの取り付け位置を記録できるため、カメラを取り付ける度にバランス調整を繰り返す必要がなく、迅速にペイロードの準備を整えることができます。DJI RS 3は新たにBluetoothシャッターボタンにも対応し、カメラ制御ケーブルを使わず自動でカメラと接続できるようになりました。
軽量ボディに、パワフルな安定性能
重量わずか1.3 kg[1]のDJI RS 3は片手で簡単に持つことができ、積載量(試験値)は3 kgを達成、多くの主要ブランドのデバイスを取り付けることができます。第3世代RS安定化アルゴリズムにより、安定化性能が前モデルDJI RSC 2より20%向上、ローアングル撮影や走りながらの撮影、走っている車での撮影がより容易になりました。焦点距離最大100 mmのレンズに対応できるSuperSmoothモードは、さらに高い安定性能を発揮、ブレのない映像を撮影できます。
タッチ画面で、直接パラメーター設定
安定性向上に加え、DJI RS 3は前モデル DJI RSC 2よりもディスプレイサイズが80%大きい刷新した1.8インチのOLEDフルカラータッチ画面を搭載し、より設定変更しやすい設計になっています。ジンバル設定の大半をスマートフォンのアプリでアクセスすることなく、タッチ画面上で直接操作できます。また、UIや操作フローが再設計されたことで、指先だけで様々な操作を行えるようになっています。これらの改良に加え、スライドすることでパンフォロー/パン&チルトフォロー/FPVのモードを迅速に切り替えれるジンバルモードスイッチ(物理スイッチ)を搭載しています。
長時間バッテリー駆動
一新されたバッテリーグリップは最大12時間駆動し、クリエイターはバッテリー残量を気にすることなく、撮影に集中することができます。バッテリーはクイックリリース式のカートリッジ設計で、18WのPD急速充電にも対応しています。ジンバルから取り外した際や使用中にも充電でき、バッテリー充電のために撮影を中断する必要はありません。
[1]重量には、ジンバル、バッテリーグリップ、クイックリリース プレートの重量が含まれます。
DJI RS 3 Pro:その創造性は、究極を超える
プロの要求を超えるクオリティで
さらに高い要求をお持ちのユーザーには、幅広い撮影シナリオに対応するカメラプラットフォームとして様々な機能を搭載したDJI RS 3 Proをラインナップしています。DJI RS 3 Proのアームは、Ronin 2のように、未切断カーボンファイバーシートで構成され、接合カーボンファイバー素材を使用していた従来のスタビライザーよりも軽量化、剛性も改善しています。さらにアームが長くなったことで、バランス調整のためのスペースが確保され、Sony FX6やCanon C70、RED Komodoといった広く使用されているプロカメラにも対応します。また、ジンバル構造が最適化され、重量を1.5 kg1に抑えつつ、積載量(試験値)は4.5 kgを誇ります。さらに、DJI RS 3と同じく、自動軸ロック、Bluetoothシャッターボタン、1.8インチOLEDタッチ画面、ジンバルモードスイッチを搭載しています。
マニュアルレンズにも対応
マニュアルレンズのフォーカス調整は、プロの映像プロジェクトに関わるソロオペレーターにとって非常に難しい課題です。DJI RS 3 Proは、DJI Ronin 4Dで使用された高性能LiDARフォーカスシステムを継承し、DJI LiDARレンジファインダー (RS)を装着することにより、屋内環境において14 mの範囲で43,200点の測距点を検知します。トルクが3倍強化された次世代フォーカスモーターは簡単に取り付けることができ、マニュアルレンズのオートフォーカスを可能にします。従来のように、繰り返しキャリブレーションをする必要はありません。さらに、DJI LiDARレンジファインダー (RS)には、DJI Ronin 4Dにも使われている独自開発のチップと焦点距離30 mmのカメラが搭載され、ActiveTrackの計算能力は60倍以上に向上、ActiveTrack Proにも対応しています。これまで以上に被写体認識やトラッキングの感度と精度が進化し、プロカメラを使って、よりダイナミックな撮影シナリオでもクリアで安定した映像を撮影できます。
進化する製品エコシステム
DJI RS 3 Proには、2つのRSA/NATOポートと1つのバッテリーポートが搭載されているため、新ブリーフケース ハンドル、ツイストグリップ デュアルハンドル、テザー制御ハンドルなど、様々なアクセサリーに接続でき、撮影の幅が広がります。DJI RS SDKプロトコルを使用すれば、サードパーティのメーカーや個人の開発者でも、DJI RS 3 Pro向けにカスタム撮影ソリューションを制作することができ、多くの開発者とエコシステムを拡大していくことができます。走っている車からの撮影や、ジブ、ステディカム、ケーブルカム、スライダーを使った撮影でも、DJI RS 3 Proは包括的な撮影ソリューションを提供し、創造の可能性を広げます。
DJI Transmission:つながる、その先のビジョンへ
DJI Transmissionで実現する、真の長距離伝送
DJI Transmissionは、DJI史上初の独立型ワイヤレス映像伝送ソリューションです。DJI Ronin 4Dで採用された高性能の映像伝送技術を元に開発され、レシーバー、モニター、コントローラー、レコーダーの機能を、このシステムに統合し、撮影体験を刷新します。O3 Pro伝送技術により、DJI Transmissionは地上撮影用に最大6 km(日本国内:4km)の超低遅延伝送を実現し、従来のWi-Fi伝送から大幅にアップグレードしています。1080p/60fps映像伝送や16-bit 48 kHzでのライブ音声モニタリングに対応し、高品質の映像・音声遠隔モニタリングを実現しています。
複雑な受信環境や建物の多い環境に対応するため、従来の2.4 GHzと5.8 GHzの周波数帯に加え、DFS(動的周波数選択)を追加し、最大23チャンネル(日本国内:18チャンネル)から選べるため、撮影クルーは、現地の状況に適した干渉のない伝送チャンネルを利用できます。周波数自動選択技術によって電磁環境を自動的にスキャンし、必要な時に素早く最適な無線チャンネルに切り替えます。ユーザーは必要に応じ、最適なチャンネルを手動で選択、デバイス間の干渉を回避することができます。
ワイヤレス モニタリング
7インチ 1,500ニトのDJI高輝度遠隔モニターは、レシーバー機能が統合され、モニターにケーブルを繋ぐ必要性がありません。1つのトランスミッターに対し、複数のレシーバー(モニター)で同時受信することが可能で、異なる伝送ニーズに合わせ、制御モードと配信モードの2種類の伝送モードを利用することができます。制御モードでは2つのレシーバーを同時に使用し、モニタリングやジンバルやカメラの遠隔操作を行うことができます。照明や美術、小道具などを担当する複数のチームで撮影する大規模プロジェクトの場合は、制御モードに加え、配信モードを使用することができます。配信モードでは映像を受信するレシーバーの数に上限はなく、撮影効率を高めることができます。例えば、リアリティ番組のような大規模な撮影セットで、DJI Transmissionは、10台以上のトランスミッターから10台のデバイスに同時に信号を伝送できるため、従来の伝送環境で実現が難しかった、完全に息の合ったチーム間の連携作業が可能になります。
撮影を包括的に制御
DJI Transmissionは、パワフルな伝送ツールであるとともに、包括的な制御システムでもあります。DJI RS 3 Proと併用すると、ジンバルとカメラのコントローラーとして動作する上、地上撮影用のRoninエコシステムと完全に連携し、より多くの機能を実行することができます。高輝度遠隔モニターはジャイロセンサーを内蔵しているため、独立型モーションコントローラーとしてDJI RS 3 Proを制御できます。また、DJI Ronin 4D用ハンドグリップをモニターと併用すると、DJI RS 3 Proのオペレーターは、ジンバル、フォーカス、露出、録画の開始・停止を両手で操作することができます。また、1080p/60fps H.264動画の録画・再生にも対応しているため、撮影現場で簡単に撮影した映像を確認することができます。Roninエコシステムはさらに拡張され、DJI Transmissionは、DJI Master WheelsやDJI Force Proとシームレスに連携し、撮影者は撮影ニーズに応じ、様々な方法でカメラワークを制御することができます。
Apple ProRes 4444 XQコーデック・Zenmuse X9延長ケーブル・Lマウントアライアンス
DJI PROでは、引き続き映像業界のプロと連携しながら、日々変化するクリエイターのニーズに応えられるよう製品の改良に努めています。今年8月、DJI Ronin 4Dは、4:4:4:4イメージソース向けのApple ProRes最高画質モードであるApple ProRes 4444 XQコーデックに対応予定です。
また、DJI Zenmuse X9 延長ケーブルのリリースも予定しています。このケーブルを使用することにより、Zenmuse X9ジンバルカメラをDJI Ronin 4D本体から取り外して使用することができ、撮影時の負荷重量が約80%低減し、複雑な場所での撮影など様々なシーンで、フレキシブルかつ多様なカメラワークを実行することができます。現在、DJIはLマウントアライアンスの公式メンバーとなり、Leicaとパートナーを組み、専用のZenmuse X9 Lマウントユニットを発表しました。DJI Ronin 4Dユーザーは、Leica、Panasonic、SigmaのLマウントレンズをカメラに装着できるようになります。
価格と販売時期
DJI RS 3、DJI RS 3 Proは、本日より弊社公式オンラインストアstore.dji.com、認定ストア、正規販売代理店より予約注文が可能です。展開ラインナップは以下の通りです:
- DJI RS 3 (単体):66,000円(税込)。ジンバル、BG21グリップ、USB-C充電ケーブル、レンズ固定サポート、延長用グリップ/三脚(プラスチック製)、クイックリリースプレート、マルチカメラ制御ケーブル、ねじ用キット
- DJI RS 3 コンボ:79,200円(税込)。単体版の同梱品に加え、ブリーフケースハンドル、フォーカスモーター (2022)、フォーカスモーター ロッドマウントキット、フォーカスギア ストリップ、マルチカメラ制御ケーブル(2本目)、レンズサポート(ストラップ固定式)、キャリーケース
販売は6月24日(金)を予定しています。製品に関する詳細はこちらで確認できます:www.dji.com/jp/rs-3
- DJI RS 3 Pro(単体):99,000円(税込)。ジンバル × 1、BG30グリップ、USB-C充電ケーブル、レンズ固定サポート(延長用)、延長用グリップ/三脚(金属製)、クイックリリースプレート、ブリーフケース ハンドル、マルチカメラ制御ケーブル、ねじ用キット、キャリーケース
- DJI RS 3 Pro コンボ:123,200円(税込)。単体版の同梱品に加え、クイックリリースプレート(延長用×1、スマートフォンホルダー、フォーカスモーター (2022)、フォーカスモーター ロッドマウントキット、フォーカスギア ストリップ、DJI Ronin映像トランスミッター(旧Ronin RavenEye 映像伝送システム)、面ファスナーストラップ×2、レンズサポート(ストラップ固定式)、追加ケーブル
販売は7月下旬頃を予定しています。製品に関する詳細は、こちらで確認できます:www.dji.com/jp/rs-3-pro
- DJI Transmission コンボ:286,000円(税込)。今年9月より、正規代理店とDJIストア(www.store.dji.com)で先行予約を開始します。DJI 映像トランスミッター、DJI高輝度遠隔モニター、遠隔モニターフード、取り付けツールキット、RSジンバル取り付けプレート、Ronin映像伝送アンテナ、保護ケース、WB37インテリジェントバッテリー×2、WB37バッテリー充電ハブ×1、その他ケーブルとバッテリーアダプター
尚、DJI 映像トランスミッターとDJI高輝度遠隔モニターは個別購入でき、価格はそれぞれ129,800円(税込)と162,800円(税込)です。
製品に関する詳細は、こちらで確認できます:www.dji.com/jp/transmission
カメラレンズの互換性はこちらで確認できます。https://www.dji.com/jp/support/compatibility
DJI Care Refresh
DJI Care Refreshは水没、衝突、物損などをカバーする包括的な保証プランで、DJI RS 3とDJI RS 3 Proの両モデルでご利用いただけます。少額の追加料金を支払い新品同等品に交換できる製品リフレッシュ交換は、1年版では1年間に最大2回、2年版では2年間に最大3回提供します。(2年版には通常のメーカー保証期間を1年間延長する特典が含まれます)。1年版/2年版の両プランとも、サービス有効期間中に製品リフレッシュ交換を一度も利用されなかった場合、安全使用特典としてDJI Care Refreshサービス終了後にメーカー保証期間が 1 年間延長され、より長い期間安心してご利用いただけます。その他の専用特典としては、グローバル保証サービス、優先対応、送料無料、専用テクニカルサポートなどが含まれます。詳細は https://www.dji.com/jp/service/djicare-refresh でご確認ください。
DJIについて
DJIは、プロ、アマチュアユーザーのために、革新的なドローンやカメラ技術を開発、製造しているグローバルリーダーです。リモート操縦できるヘリコプターの実現に情熱を注ぐスタッフにより創業、運営される、飛行制御技術と手ブレ補正技術のエキスパートです。世界中のクリエイター、イノベーターが空撮や地上撮影を行う際に、使いやすく、安全な機材やプラットフォームを作ることをミッションとしています。DJIの革新的な製品とソリューションは、映画制作、建設業界、点検・調査業務、非常事態対策や人命救助、農業、管理保全、その他さまざまな産業で、100ヶ国を超える国で採用されています。
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