TB50およびTB55バッテリーのファームウェアアップデートを公開
電力レベルの誤表示が報告されている少数のバッテリーに対処するアップデート
DJI は、バッテリー管理システムを強化し、飛行中の電力供給を最適化するため、新しいファームウェアのアップデートをTB50およびTB55バッテリーのユーザーに公開しました。少数のTB50 および TB55 バッテリーの電力レベル誤表示により、飛行中に電力が失われたという報告を受け、DJIはこの対策を実施しました。
このファームウェアアップデートは、バッテリー充電状態(SOC)計算アルゴリズムに関連する稀少な問題に対処し、フライトコントローラー(飛行制御装置)に以下の措置を追加して、飛行安全性と製品信頼性を向上させています。M200シリーズのユーザーは、バッテリーを最新ファームウェアにアップデートすることを推奨します。2018年11月23日より、DJI GO 4を使用しM200シリーズを操縦するパイロットは、更新が完了するまでフライトロックがかかります。このアップデートを実行するため、次のフライトの前に十分な時間を確保するようお願いします。
M200シリーズで使用されるTB55バッテリーは、ファームウェアアップデートにより、次の新しいバッテリー保護が適用されます。
離陸前のバッテリー温度検出
ドローン離陸前に、バッテリー温度は15℃以上になる必要があります。これは、温度の低いバッテリーでは内部抵抗が大きくなり、通常よりも低い電圧になるためです。低電圧バッテリーは、SOC(充電状態)値が低くなります。低電圧のバッテリーは、ドローンに低レベルの電力を供給するため、電力損失のリスクが高くなります。
離陸前のSOC(充電状態)の検出
新しいファームウェアのDJIアルゴリズムにより、バッテリー電圧はSOC値を確認するために使用されます。このSOC値は、バッテリーSOC計算アルゴリズムによって計算された値と比較され、誤った高いSOC読み取り値があるかどうかを判断します。誤った高いSOCの読み取り値がある場合、ドローンを離陸することができなくなります。
リターン・トゥ・ホーム(RTH)または着陸
DJIアルゴリズムが、アルゴリズムと実レベルとの間のSOCレベルの差異が5%を超えると、電池レベルが30%時、RTHが発動され、電池レベル10%時には自動着陸が発動されます。(DJIアルゴリズムに基づく)また、SOCレベルの差異が5%未満の場合、RTHや自動着陸は発動されません。
M200シリーズで使用されるTB50バッテリーは、ファームウェアアップデートにより、次の新しいバッテリー保護が適用されます。
離陸前のバッテリー温度検出
ドローン離陸前に、バッテリー温度は15℃以上になる必要があります。これは、温度の低いバッテリーでは内部抵抗が大きくなり、通常よりも低い電圧になるためです。低電圧のバッテリーは、ドローンに低レベルの電力を供給するため、電力損失のリスクが高くなります。
(注意)
当面は、DJI M200シリーズとDJI Inspire 2の両方のドローンを使用しているパイロットは、異なるファームウェアバージョンで更新されたバッテリーを使用すると、「一貫性のないファームウェア」通知を受け取ることがあります。これによりドローンがロックされるため、DJIは、12月に新しいファームウェアのアップデートがリリースされるまで、同じファームウェアでアップグレードされたバッテリーをパイロットが使用するようにアドバイスしています。このアップデートにより、互換性の問題が解決され、全体的なユーザーエクスペリエンスが向上します。
安全はDJIの最優先事項であり、M200シリーズの飛行中の電力損失のリスクを防ぐための迅速な対応策として、これらの保守措置を実施していますが、問題の根本的な原因を徹底的に調査し、近い将来、この問題を解決するためのさらなるステップを実施します。
しかし、これらの保守的な措置は、バッテリーの故障や電源不足の可能性が僅かであっても、バッテリーが過剰に注意を払うようにプログラムされているため、操縦中にM200シリーズの早期かつ予期しないRTHまたはAL RTH / ALとなることがあります。この中間期には、早期のRTHまたはAL機能の可能性を考慮して、お客様のフライトを適切に計画するようアドバイスします。
DJIは、12月に新しいファームウェアアップデートをリリースするために24時間体制で作業しています。ユーザーの操作が中断される可能性を最小限に抑えるためのユーザーガイドライン(英語)を作成しましたので参照ください。
TB50またはTB55バッテリーに関連する問題が発生した可能性があると思われる場合は、DJIカスタマーサービスにご連絡いただきますようお願いいたします。